事業所用 燃料電池

大小さまざまな施設での実証試験が進行中

事業所向け製品は、コンビニエンスストアなどの小規模店舗向けから、発電所レベルの大型施設向けまで、さまざまな企業による取組みが進んでいます。多くは研究開発段階、もしくは実際に設置してフィールド実証試験を実施している段階ですが、荏原製作所の事業所向け製品はすでに販売されています。

企業情報

新日本石油×三菱重工
これまで、2社の共同開発による灯油型業務用固体高分子形燃料電池(PEFC)をコンビニや大学キャンパスなどへ設置し、フィールド実証試験を実施している。また三菱重工では、固体酸化形燃料電池(SOFC)による中小規模の分散電源用コージェネレーション機、事業用火力の大規模集中電源用代替機など、幅広い発電システム用への適用を目指して開発中。
出光興産×石川島播磨重工業
2社は2002年から灯油、LPガスによる業務用燃料電池システムの共同開発を行っており、LPガス型製品はすでに千葉県内などでフィールド実証試験を実施、灯油型も同様の試験を開始する予定。
東京ガス×京セラ×リンナイ×ガスター
4社の共同開発製品は固体酸化物形燃料電池で、発電効率が高く、熱よりも電力使用の多いコンビニなどに適した業務用発電システムとして研究、実験を行っている。

このほか、以下の企業が燃料電池システムもしくは改質器(燃料から水素を取り出す機械)などの研究開発、または販売を手がけています。

固体高分子形燃料電池【PEFC】(順不同)
荏原バラード
三菱電機
コロナ×出光興産 都市ガス、LPガス、灯油のいずれも使用できるマルチ燃料改質器を開発
固体酸化物形燃料電池【SOFC】(順不同)
TOTO
三菱マテリアル×関西電力
アキュメントリクス
三菱重工
リン酸形燃料電池【PAFC】
富士電機アドバンストテクノロジー
溶融炭酸塩形燃料電池【MCFC】
日本燃料電池 丸紅100%出資会社で、米国Fuel Cell Energy社との提携により、日本、アジアでの販売と保守サービスを担当