新エネルギーの種類と特徴 1 次のページ

  • 供給サイドの新エネルギー
  • 需要サイドの新エネルギー
  • その他のエネルギー(再生可能エネルギー)

供給サイドの新エネルギー

太陽
エネルギー
太陽光発電
太陽電池を用いて太陽光を直接電力に変換する発電方式で、ソーラー発電とも呼ばれている。世界的に見ると日本はドイツに次いで発電量が多く、地方でも一般家庭への設置に補助金を出すところが増えている。無尽蔵に降り注ぐ太陽光を利用するので枯渇の心配がなく、廃棄物や温室効果ガスの発生もないが、まだまだ導入コストが高く、天候によって発電量が変化するという難点もある。
太陽熱利用(太陽熱温水器)
太陽熱で水を温める機器。屋根の上に集熱器と貯湯槽を一緒に設置する一体型と分離型がある。
風力発電 風の力によって発電機を回転させ、発電する。燃料が不要なことや発電コストが低いなど、メリットが大きいことから、欧米では実用化が進んでおり、デンマークなど海上に風車を設置する洋上風力発電所を設置する国も増えている。日本でも台風などの強風への対応や騒音、景観、また鳥の被害などさまざまな問題があるが、国産の発電機生産などを含め、普及には前向きである。
温度差
エネルギー
季節によって変動の少ない河川や海水の水温(夏冷たく冬暖かい)と大気の温度差によって発生する熱をヒートポンプなどを使用して冷暖房などに利用するもの。
廃棄物
エネルギー
廃棄物発電/廃棄物熱利用
一般的には可燃ゴミを燃焼してその熱を集め、お湯を沸かすことで蒸気タービンを回転させ、発電する。ゴミの資源化やリサイクル化が進む中、焼却処理で発生する熱を利用する利点は大きく、発電効率のアップやダイオキシンの排出抑制など課題は多いが、研究は進められている。
廃棄物燃料製造
可燃ゴミや廃プラスチックなどの再生資源を原材料とする固形燃料のことで、廃棄物発電や廃棄物熱に利用される。
バイオマス
エネルギー
バイオマス発電/バイオマス熱利用/バイオマス燃料製造
木や紙、家畜の糞などの生物由来のものを加工して得られた有機物をエネルギー源にして電気や熱をつくる発電方式。植物は光合成によって大気中のCO2を有機物として体内に蓄えるので、それを燃やしてもCO2の量は変わらない(カーボンニュートラルと呼ばれる)ことから、今後の利用が大いに期待される。また、原料によって固体燃料やエタノール、メタンガスなどもつくることができる。世界的にはもっとも導入が進んでいる新エネルギー。
雪氷熱利用
エネルギー
名前のとおり、冬の間に降った雪や冷気を利用してつくった氷を夏まで保存し、その冷熱を冷房などに利用すること。豪雪地帯の雪を有効利用できるほか、農作物の保存にも使われている。